トルコ語翻訳家のイスタンブル暮らし
トルコ・イスタンブール生活22年目、反抗期真っ盛り上の娘、生まれてからずっと反抗期の下の娘をかかえる働く母の日々の出来事や感じたことを綴ります。
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トルコ生活22年目の二人子持ちの翻訳家・通訳の日常生活と旅行の記録です。トルコ民家研究がライフワークです。



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トルコの自然はどうなっちゃうんでしょうか
ものすごいご無沙汰してしまいました。
ご無沙汰している間に寒い雨の季節に突入しましたね。

さて、最近私が憂いているのは、トルコの

環境破壊

です。

海や山の自然だけでなく、農地も狙われています。
政府はこんな公共CMを放送しています。

オリーブ3
「農地を守りましょう! 農地に建築をしてはいけません!」

ところが言ってることとやってることが違う!

ときどきドゥズジェに行きますが、
行くたびにヘーゼルナッツ畑が宅地に変わっています。
自治体は建築許可を出してしまっているんですよね。
このことに関して苦情が出ていると自治体職員にもききました。

それについ先日のオリーブの木6000本伐採事件です!
あの301人が犠牲になった、
エーゲ地方マニサ県SOMA郡のYırca村のオリーブです。
オリーブ4

オリーブ1
木を切られて途方に暮れる村の人々です。

もともとオリーブ畑がある土地に、
石炭焚きの火力発電所を建設するという計画に、
なぜ許可が下りるのでしょうか?

どんどん発電所を作るために、
どんどん石炭を採らなければならない。
それを民間にやらせる。
しかも期限付きで、期限が切れたらまた入札。
だからあんな事故が何回も起きるんですね。

長い年月をかけて育てられたオリーブの木を、
たったの数時間で切り倒すのに、
建築主も、許可を出した方も、胸が痛まなかったのでしょうか?

トルコにはオリーブ政策はないのでしょうか?
農業政策がしっかりしておらず、
農家にも輸出できるくらい、世界のブランドになるくらい
よいものをつくろうという認識がない。
農薬も化学薬品もばんばん使ってしまう。
だから安くしか売れない。
 (といっても食卓に上るころには5倍くらいになってますけど?
販売をする企業が値段を買い叩いているからです。)

儲からないから畑を売ってしまえ。
という悪循環です。

一部の農家はオーガニックに切り替え、
ブランド化に成功していますが、
ほとんどがそうではありません。

畜産もだめになってきているし、
農産物など第一産業に対する政策が国民に伝わってきません。
耳にするのは新しい産業団地や技術開発のことばかり。
トルコは食物を100%自給自足しているのが自慢だったのに、
肉などはもう輸入するしかない段階にきています。
何しろ食べ物の値段が急騰しています。

マルマラ、エーゲ海沿岸が狙われています。
今度はバルケスィル県のバンドゥルマ市近くの
海沿いの広大なオリーブ畑が狙われているのです。
すでに近くに発電所が建てられています。
私のお気に入りの庶民的リゾート、
エルデッキのすぐ近くです。
野鳥の天国になっている湖もすぐそばにあります。
そのオリーブ畑に化学工場を集めた
産業団地を建設すると言うのです。
いくら排水を浄化して流すといっても、
生態系に何の影響も出ないとは言えません。

オリーブ2
バンドゥルマ医師会の有志の医師たちは抗議していますが、
何しろ聞く耳持ちませんから今のXXは。

老後はエルデッキに隠居しようと思っていたのに、
この調子ではトルコには隠居するような
環境の場所は残らないかもしれません。
ここはたまたまニュース番組で取り上げられたから
私たちが知ることとなりましたが、
他にも美しい自然をぶち壊して
工場が建てられていることろも多々あるでしょう。

この前仕事でたまたま2023年の共和国100周年までの目標を知りましたが、
その中には「原発を8基にする」というのがありました。

なぬ~~~!!!

ですね。

でも今のところ今の政権に代わるような人材はいないので、
力のない野党が合わさった連立政権になるよりは
安定しているから経済には確かにいいと思います。
とにかく今の政権でもしょうがないですけど、
環境のことには目を覚ましてもらいたいものです。
一度ぶち壊すと、元には戻せないのですから。
経済成長を数字だけで測るのはもうやめてほしい。

自然保護と国民の教養。

これが先進国のバロメーターですよね。
最近日本企業が急激にトルコに進出していますが、
その辺を啓蒙するのも日本の役割と思います。


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SOMAの後、何が変わったんでしょうか?
共和国記念日である10月29日の前日に、また炭鉱事故が起こりましたね。
カラマン県のErmenekというところです。
今年5月のSOMAの炭鉱事故からまだ半年も経っていません。
SOMAの事故は火災が原因でしたが、
今回のErmenekでは、近隣にあった昔の炭坑に溜まっていた水が
採掘中の炭坑にあふれ出たことによるものです。
いまだに18人が閉じ込められたままで、生死が確認されていません。

SOMAの事故が起きる前から、炭鉱の危険性を指摘し、
改善を訴えていたCHPマニッサ選出議員のオズギュル・オゼル氏が
テレビ出演して言っていました。
SOMAの事故の後、政府は16条からなる新法を
10日間でつくると言っていましたが、
結局全面改正することになって9月に160条からなる新法を打ち出しました。
遺族への補償、炭鉱労働者の労働条件の改善、労働安全基準の改正という
三本柱からなるもので、遺族への補償は8割がた実現し、
労働条件は7,5時間労働が6時間に、酸素マスク携帯の徹底(つか、
これは前から本当は義務なんでしたよね)とここまではいいですが、
(これもすぐではなくて来年1月1日から施行だそうですけど)
労働安全に関する改善は見られないのだそうです。

özgür özel
Özgür Özel市は74年生まれと若いんですよね。

だいたいトルコの炭鉱は19世紀から発展していないような有様で、
事故が起こった炭鉱にはエレベーターさえなく、
300メートル以上もの深さの竪穴に木の梯子で降りていくといった有様。
最低賃金の1.5倍の給与を出す代わりに、
昼食の配給と仕事場へのサービスバスを廃止したそうですから、
これも法律違反ですね。
旧法さえも順守していなかったわけですね。
しかも労働者はもう3か月も給料を受け取っていなかったそうです。
抗議のため多くの労働者が炭坑へ降りることをボイコットしていましたが、
事故のあった日に働きに降りて行った人々は、
借金があって仕事がなくなると困る人たちだったそうです。

トルコではいくら法律をつくっても、
監査もなく、違反しても罰金などで済んでしまうため、
守られていないことが多いです。
だから悪徳雇用主はやりたい放題です。
だいたい1980年の自由市場経済導入から、
世界市場で競争していくために安い労働力を確保することと、
悪徳雇用主の利益欲が合致したため、
いまだに産業革命当時のような
奴隷に等しい労働者を生み出している状況です。

そこに政府のエネルギー政策です。
とにかくエネルギーを確保しなくてはならない。
炭鉱も昔はほとんど国営でしたが、
今は80%私営化されています。
私営化と言っても完全に民間のものではなく、
トルコでは鉱床は国のものですから、
採掘権を渡して掘らせ、出た鉱物を政府が買い取る
といったシステムをとっています。
とにかく採れるだけ採ってこっちによこせ、というわけです。
しかし政府の買取条件を満たすのに、
規則をすべて守っていたら
とても利益は上げられないといいます。
だからまともな実業家だったら最初から
この仕事に入らないそうです。
ですからこの10年ほどで新たにこの業界に入った会社は、
うさんくさいところばかりらしいです。

SOMAで301人の犠牲者を出したSOMA Holdingのオーナーは、
Amasyaで別の炭鉱の採掘権を落札したとききました。
この人はまだ捕まっていないんでしょうか?
何でこの仕事を続けてられるんでしょうか。
あの事故の責任者はどうなっちゃったんでしょうか???

あの事故からこの10月までにさらに31人が
各地の炭鉱で犠牲になっています。
今回の事故も、SOMAの事故が起きたときとそっくりの状況です。
石炭が熱くなってガスが出ているのが数日前からわかっていたのに、
何もしなかったので火災が起きました。
今回も、水が漏れているのがわかっていたのに、
何もしなかったのです。
だいたい閉鎖された古い炭鉱がすぐ近くにあるのに、
そこに水がたまっていることが調査でわかっているのに、
ここを掘る許可がなんで下りたんでしょうか。
3か月前に監査があったそうですが、
不備に対しては罰金が科せられただけで、
営業停止になっていません。
だいたいそこにない設備は
監査の時だけ別の炭鉱から持ってくるというし、
監査官は炭坑の中に降りないと言いますから、
意味がありません。

トルコでは毎日いろんな条令や規則ができています。
毎日ニュースで報じられています。
「卵は冷蔵庫に保管して売らなければならなくなった」
「パンは袋に入れて売らなければならなくなった」
「タクシーでタバコを吸ってはいけなくなった」
これらのひとつも守られていません。
守られているのは、
「小売商店でアルコール類をウィンドーに飾ったり、
看板にアルコール製品の名前を出してはいけない」
という規則だけです。

変わっていくのは法律だけで、実際の状況は変わらないことが多い。
SOMAの後、実際に変わったものは何もないんです。
来年から規則が労働条件を改善しても、
悪徳雇用主は守らないでしょう。

国会は新しい法律をつくるより、
今ある法律を守らせることに力を注いだ方がよいのでは?


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