トルコ語翻訳家のイスタンブル暮らし
トルコ・イスタンブール生活22年目、反抗期真っ盛り上の娘、生まれてからずっと反抗期の下の娘をかかえる働く母の日々の出来事や感じたことを綴ります。
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トルコ生活22年目の二人子持ちの翻訳家・通訳の日常生活と旅行の記録です。トルコ民家研究がライフワークです。



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ピラーキ天国
トルコは夏休みに入りましたが、
全然暑くありません。
海に行くような気分ではないですけど、
下の子はとりあえず水泳教室に行っています。
上の子は国際交流組織のボランティアに通っていて、
とりあえず今は家でゴロゴロする子供を見てイラつくこともなく、
平穏な日々。

夏のごはんと言えば、
私にとってはピラーキ‐Pilakiとジャジュック‐Cacık
ジャジュックはヨーグルトの中に
きゅうりの細かい千切りが入ってるやつ。
ピラーキというのはトルコ語英語辞書でひくと、
kind of stew with onion oil and vegetables or fish
となってますけど、
ピラーキの代表はインゲン豆です。
赤っぽいBarbunyaという豆のもポピュラー。
名前からしてルム(昔はけっこういたギリシャ系住民)
の料理だったらしいです。

日本でも簡単にできるし、
冷蔵庫で保存できて、
ビールやワインのつまみにもよいです。
(そういえばラマダンも始まりましたね。。。)
ので、ここでご紹介。

材料はこれだけ。
pilaki1

オリジナル・レシピではKereviz、
セロリの根を入れるんですけど、
それって冬野菜だし、日本では手に入らないと思うので
省きます。
あと、昔のオリジナルレシピはトマト入れませんが、
最近はトマト煮の冷製もピラーキと言っている。

インゲン豆コップ2杯分くらいを
前の晩から水に浸しておきます。
調理前に2,30分下茹でしておきます。

玉ねぎ中1個とにんにくの量は適当だけど
多めがおいしいので半玉くらい入れちゃいます。
みじん切りにしてたっぷりめのオリーブオイルで炒めます。

にんじん(これも冬野菜なんですけど、
彩のためにしょうがなく入れます)とじゃがいもを
サイコロ状に切って加え、軽く炒めます。

pilaki3


pilaki4

そこに下茹でしたインゲン豆を加え、
ひたひたよりちょっと上くらいの線まで水を入れます。
塩も加えます。
オリジナルレシピではここでレモン汁も入れろとあるけど、
もうちょっと後から加えたほうがレモンの風味が生きます。
それからコショウも入れるレジピもありますけど、
わたしは入れないほうが冷製には合っていると思います。

さて、材料が柔らかくなるまで弱火-中火の中間くらいで
煮ますけど、
注意しなくてはならないのは、
豆が柔らかくなりすぎないことです。
茹ですぎると、ぐちゃぐちゃになって、
夏に求めるスッキリ感が失われます。
後で加えるセイヨウパセリ‐Maydanosや
デイル‐Dereotuも呑まれてしまう。

出来上がったら冷めるのを待って、
冷蔵庫でさらに冷やします。
このとき油っ気が少なそうだったら、
ヴァージンオリーブオイルを足してもよし。
ちょっとギトッとしてるくらいが美味。

冷えたらみじん切りにしたMaydanosとDereotuを混ぜ、
盛り付けで上にも散らします。
MaydanosやDereotuは嫌いな人もいますけど、
これなかったら、ただの水煮って感じ。

pilaki6

ちなみにトマト入れるバージョンで、
いろんな野菜でピラーキします。
簡単で保存で来て美味。

写真のように、
ペッパーやズッキーニ、ナスでつくってもおいしいです!

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テーマ:トルコ - ジャンル:海外情報


オヤジ食堂が好き
konak5

やっとひと段落して、
ベイオウルをプラプラしました。
友人のお客さんにお付き合いです。
上のは友人のパノラマ写真。ちと天気が悪いのが残念ですけど。

なんか久しぶりです〜

久々にオヤジ食堂に行きました。
sahin3

Asmalımescitの手前にある細い路地にあるŞahin Lokantası.

50年近くやっている、
昔ながらのEsnaf Lokantasiー商店街食堂です。
オーナーはTunceli出身のİsmail Şahin氏。
オスマン時代から名調理師を輩出していることで知られる
Bolu県のmengen出身のシェフが30年以上腕をふるっています。

sahin4

お昼になるといっぱいになっちゃうから早めに行きます。
同じ通りにイスタンブル弁護士会があるので、
弁護士のお客さんも多い。
お昼前でも下の階はいっぱいだから、上の階へ。

sahin1

メニューは日替わりですけど、だいたい一緒。
壁に書いてあります。
見て選んでもOK.

お勘定も自己申告制。
最近だとツーリストの客もいるので、
書いて持って来てくれることもあります。

夏だとナス料理のKarnıyarıkや、
モロッコインゲンTazefasulye,
アーティチョークEnginar
など。
esnaf lokantası ならではの、
家庭ではなかなか再現できない
子羊の煮込みkuzu haşlamaもオススメ。

sahin2

これだけ食べても3人分(以上?)48TL!
ほんと、気取っててお高い店に行くのがバカバカしくなります。

2時か3時にはすべての料理が終わってしまい、
夕方はもう閉まってしまうので注意。
日曜日もやってません。

たらふく食べたあとはコーヒーをー。
Şahinを出るとすぐトルココーヒーやさんがあります。
熱した砂で沸かしています。
この界隈、裏路地に炭火沸かしのコーヒーやさんがけっこうあります。

kahve1

kahve2

カップもかわいい。

次はガラタ塔近くの眺めのいいカフェkonakへ。
この辺りにはこんなテラスカフェがたくさんあります。
昼間もいいけど、夕方とかもいいんだよね。
お客さんとか連れてくるとみんな感動します。
トプカプ宮殿やガラタ橋、スレイマニエが一望できます。
konak3

konak1
すぐ後ろにはガラタ塔が!
天気悪い&逆光でいまひとつよく映ってませんけど。
ガラタ塔が行列では入れないならここで十分景色楽しめます。

konak2
さっきの食堂に比べると高く感じますけど、
景色代だから、アイスクリームに15tl払います
でも5玉以上入ってる。すごいボリュームです。

やっぱり街歩きにはショッピングセンターにはない
醍醐味がありますね!


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2015トルコ総選挙、新しい時代の到来???
またまたすっかりご無沙汰してしまいました。
なんか書かなくなることが普通になってしまった。
仕事だけではなく家事や子育てにも追われているので。。。

それに、いろいろ書きたいことがあったのですが、
これまではうっかりしたことを書くと
何かされそうという怖さがありました。
90年代、PKKが猛威を振るっていた時代に
クルド人の肩を持つようなことを書くと、
しょっぴかれていた時代を彷彿とさせていました。

しかし今回の選挙の結果で、普通に戻れそうかな?
投票率85%と、
国民の関心が非常に高かったことがわかります。

トルコ全体では

AKP: 40.9% 258議席
CHP: 25% 132議席
MHP: 16.3% 80議席
HDP: 13.1% 80議席

と、議会は4党体制になりました。
AKPは258議席と過半数を超えず、
エルドアン大統領が主張している
トルコを大統領制するために行わなければならない
憲法改正に必要な過半数の議席を得られませんでした。

やはりここ数年で激しくなってきている、
大統領の攻撃的で抑圧的な恐怖政治が
よく思われなかったのでしょう。
だいたい無所属であるはずの大統領が
政治ばかりか司法もで操っている状態ってのは
どうなんでしょか。

2011年の前回の選挙からの変化は以下の通り。
    2011年  2015年
AKP 49.8%   40.9%  ‐8.9%
CHP 26.0%   25%   ‐1%
MHP 13%    16.3%  +3.3%
HDP 5.9% 13.1% +7.2%

AKPはアンカラ以外の県では前回を上回る票を集められず、
どの県でも支持を下げました。
特に南東部や東部では20%近くの票がHDPに流れました。
HDPはイスタンブルやイズミルなどの大都市でも、
AKPから票を奪いました。

secim5
地方別、AKPの集票数変化

secim1
地方別、HDPの集票数変化

今回の選挙は、クルド人を代表していたHDPが
全国平均で10%以上の票を集めて、
単独で議席を獲得できるかどうかが注目されていました。

ご存じない方に説明しますと、
トルコでは局地的にどんなに票を集めても、
全国平均で10%を超えないと議席がないという
制限があるのです。
10%を下回った場合は、せっかくの票も他の10%を超えた党に
わりふられてしまいます。
このため、2011年の総選挙では
現HDP議員たちは無所属で出馬していました。
無所属の場合は立候補した地区のみの票が数えられるからです。

今回初めて政党として、
どの党とも組まずに単独で参加したHDPです。

HDPは90年代にテロ活動を激化させた、
クルド人労働党PKKと関係を持つ、
2012年に結成された
政治的組織であるわけですが、
昨年もうひとつのクルド系政党BDPを合併し、
パワーアップしました。

党首のセラハッティン・デミルタシュ氏は、
1973年生まれでまだ42歳と大変若い。
アンカラ大学法学部卒の弁護士で、
「insan hakları derneği人権協会」での幹部を
務めていたこともあります。

PKKの長、オジャランが逮捕され、
イムラル島に拘束されてからは、
PKKの武装放棄を進めるため、
オジャランと連絡をとっていました。

PKKが奪った命の数は3万5千人とも言われ、
彼らのしたことは
決して許されることではありません。

しかしこのHDPのように、
武力ではなく、
政治的にクルド人の権利を守ろうという政党を認めなければ、
先に進むことはできないのではないでしょうか。

さらにはこのHDPは今、
クルド人だけではなく、
トルコで権利を主張できなかった弱者全体に
スポットを当てようとしています。

女性議員が80人の議員中38人と、
他の3党よりも群を抜いて多く、
アルメニア人やスルヤニ、
(日本ではシリア正教と呼ばれるキリスト教の一派)
スカーフをかぶった保守派の議員もいます。

secim3
HDPは党首をふたりにしています。
開票後に記者会見をするデミルタシュ氏と、もうひとりの党首、女性のユクセックダー氏。

選挙運動では「クルド人の党」という
イメージを一切出さず、
民族を超えた左派政党への
脱皮を図っていたように思います。

ミーティングに集まった支持者の中には、
トルコ国旗を掲げている人も出てきました。
いままででは有り得なかったことです。
これまではクルドを象徴する旗が
ひるがえっていましたから。

クルド人国民の中でも
何かが変化してきているのかな、
と思いました。

それと同時に、
クルド人以外の国民にも
変化が訪れているように思います。

デミルタシュ氏は開票直後に行ったスピーチで、
「預かり票があることはわかっています。
この票をくれた人々のことを忘れません」
と言っていました。
「預かり票」というのは、
10%を超えるために
最大野党であるCHPの支持者がHDPに入れた票のことです。

以前ではクルド人以外が
親クルド党に投票するなどということは、
考えられないことでした。

デミルタシュ氏の言葉を借りると、
HDPはクルド人の利益だけを考える党ではなく、
「トルコの政党」になったのかもしれません。

最初HDPを「PKKの延長」と考えていた人々も、
本当の和平のために彼らの力を必要としているのです。

さて、選挙が終わって各党の議席数が決まっても、
これから組閣作業が残っています。
AKPが単独政権をとるのに議席数が足りない限り、
政権にいたければどかかの党と連立しなければなりません。

HDPは最初からAKPとはやらないと言っています。
その他の党がどう出るか注目されています。

選挙前、AKPを倒すために
秘密の協力をしていた3党ですから、
選挙後も3党連立したらどうなのかなと思いますが、
トルコ民族主義を掲げるMHPはHDPと協力を拒否しています。
(オジャランの姪が当選していたりするから。。。
わたしも彼女を出すのはどうかと思いますけど)
それにしても3党連立どころか
2党連立でも長続きした試しがない。
昔の苦い記憶がよみがえってきます。。。

45日以内に組閣できなければ、
また選挙になってしまいます。

そうならないように、
イデオロギーは横に置いておいて、
実質的な協力体制をとってもらいたいな。

そうじゃないと、逆戻りかな。

しかし、2年前のGeziの抗議デモ以降、
トルコ語の言い回しで言うと
「もう矢は放たれた」
状態ではないのかなと思います。
あのときにデモに参加した若者たちは、
今有権者になっています。

AKPはエルドアン大統領が
自由にリモコン操作できる
機械であることをやめなければ、
後退は免れない。

AKPも岐路に立たされているんですね。
でも本人たちはわかってるのかな???


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