トルコ語翻訳家のイスタンブル暮らし
トルコ・イスタンブール生活22年目、反抗期真っ盛り上の娘、生まれてからずっと反抗期の下の娘をかかえる働く母の日々の出来事や感じたことを綴ります。
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トルコ生活22年目の二人子持ちの翻訳家・通訳の日常生活と旅行の記録です。トルコ民家研究がライフワークです。



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トルコの保守層の変化 
 昨日「32日目・32.GÜN」という、メフメット・アリ・ビラントという

トルコの鳥越俊太郎みたいな人の番組を見ていたら、興味深い調査結果を討論していました。

32gun1.jpg

出演者は調査の主催者であるボアズィチ大学教授ハカン・ユルマズ氏

(トルコ人の代表みたいな名前ですね~。「山田太郎」みたいな。同姓同名の人に何回も会いました)

と野党CHPの女性議員ビンナズ・トプラック、

それからスカーフほっかむり族のファッション誌「Âlâ」の女性編集長エブル・ビュユックバーという面々でした。

ALA

これがその雑誌なんですが、編集長本人が表紙になってます~ たしかに最近裕福でおしゃれなほっかむり層が増えました。いい車に乗ってたりします。英語がペラペラだったりとか。

 テーマは「トルコの保守派層の変化」というもので、2006年の調査からどのように変わっているのかを取り上げていました。

2006年といえば、ほっかむり族の女子学生たちが大学から締め出されたりして肩身の狭い思いをしていた時代でしたか。いずれにしてもほっかむりとそうでない層が対立していた時代ですね。

結論から言いますと、全体の保守性は多少上がったものの、トルコにおけるイスラム教の敬虔度は6年前とほぼ変わりなく、超原理主義層には減少が見られるということです。そして個人主義が進み、あまり他人に干渉しなくなったということが挙げられています。

32gun4.jpg

自称敬虔度が高いひとにきいてみたところ、このように断食をしていないひと、ナマズ(礼拝)をしない人、スカーフをかぶらない人を見ると不愉快になるかという質問に対して、「ならない」と言う答えが2006年よりも増えています。

「自分は敬虔だと思う」人の割合に多少減少があるものの、それでも88・9%もの人が自分を敬虔なイスラム教徒だと思っています。それなのにナマズをする人と断食する人は減ってきています。

心だけは敬虔なのだということでしょうかね。断食率は64%から53%に減っていますが、それでも半分の人はしているんですね。

ほっかむりや敬虔な男性から見て、露出の多い女性を見ると不愉快になるかと言う問いに対しては52%から34・6%とかなり減少しています。ほっかむり系の家族もそうでない人たちを毛嫌いするのはやめてきたんですね。それはお酒を飲む人に対する不愉快度も64.6%から52.2%に減っていることからもわかります。

ピアスをした男性を見ると不愉快になるかというのが52・8%から41.9%に減り、逆に見かけは自由にしている人の、宗教っぽい格好、たとえば長衣にタッケ(男性の宗教的な帽子)に長いあごひげの男性に対する不愉快度も42%から34%に、黒装束の女性に関しては39・6%から31.4%に下がっています。

しかしピアス男やチューブトップ女は許しても、ホモセクシャルには容赦ないです。多少の減少は認められるものの、いまだに7割が不愉快と答えています。

自分と違うグループの人々に寛容になってきたというか、無関心になってきたというか、そういう現象は、わたしたちのような外国人にも感じられます。昔は外人、特に東洋人だというのでジロジロ見られたり、通りがかりに何か言われたりしていましたが、最近ほとんどなくなりました。

32gun3.jpg
この人がハカン・ユルマズ氏です。

「国民はみな自分をトルコ人だと思うべきか」という問いにそうだと答える人はかなり減り、逆に「トルコ国民ということと自分の民族的ルーツに折り合いをつけている」という人が増えていました。

「政教分離は今までどおりの政策で続けるべき」はあまり変わらずに44.7%ですが、「政教分離は続けてほしいが、少しは変わってもいいかも」というリフォーム支持派に少し上昇がありました。

こうしてみると、昔からあまり宗教的でない人はそのままなのに、昔宗教バリバリだった人が今は緩んできていると言う感じですね。

今ダイナミックなのは「保守派」であり、「宗教キライ、ほっかむりキライ」と言っている人は同じ場所で足踏みしている感じがします。そんなことを言って顔を背けている間に、保守層はどんどん変化して新しい「敬虔だけど貧乏でもダサくもない」層が生まれているようです。


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コメント
保守といってもその実像はずいぶん多様化が進んでいるんですね。
あの、ホモセクショクシャルの息子を実父が殺してしまった事件を扱った映画がずいぶん前に公開されましたでしょう?
確か英語名は「Honesty may kill you」だったと思います。これは東部の保守的で厳格な家庭に育った男子が主人公だったようです。日本では未公開なので筋はよく知りませんが興味深いです。
保守層と言っても地域差や都市か地方かの差も出て来るでしょうね。面白い記事を有り難うございました。
[2012/10/14 04:01] URL | まつを #- [ 編集 ]

Zenne
> 保守といってもその実像はずいぶん多様化が進んでいるんですね。
> あの、ホモセクショクシャルの息子を実父が殺してしまった事件を扱った映画がずいぶん前に公開されましたでしょう?
> 確か英語名は「Honesty may kill you」だったと思います。これは東部の保守的で厳格な家庭に育った男子が主人公だったようです。日本では未公開なので筋はよく知りませんが興味深いです。
> 保守層と言っても地域差や都市か地方かの差も出て来るでしょうね。面白い記事を有り難うございました。

それはアフメット・ユルドゥズ殺人事件を題材にしたzenneという映画じゃないですか。私も見てませんけど。マフスン・クルムズギュルのgüneşi gördün mü?でもゲイになった兄弟を殺してしまうシーンがありました。

[2012/10/14 22:22] URL | masalgibi #- [ 編集 ]


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